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2012年6月27日水曜日

大林宣彦と小林聡美

今日録画で大林宣彦の「転校生」1982年版を見た。
1982年版というのは、あとで知ったことだが2007年にリメイク版ができてるんだそうだ。

映画はせいぜい中学生が喜ぶていどのつまらないものだったが、不思議に思うのはなぜ大林宣彦の名声が高いのかということだ。
尾道3部作というものがあるらしい。
大林宣彦が尾道を舞台に撮った「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」だ。

実は「時をかける少女」は数年前にテレビで見た。
「転校生」以上にくだらない作品だった。

この「転校生」と「時をかける少女」の2作品だけで大林宣彦を判断するのがまちがっているのかもしれないが、有名な尾道3部作の2つだということになればそう的外れでもないのではないか。
というより、それを評価する側に疑問を感じているのだ。

昨年からNHK・BSプレでは「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」とかいって、今も続いている。
山田洋次は好きだし尊敬している。作品もけっこう見ているし、「幸福の黄色いハンカチ」など名作中の名作だと思っている。
その山田洋次監督がなぜ「転校生」を選ぶのかが分からない。
100選だからそもそもそのぐらいしか日本映画に名作はないということであれば理解はできるのだが。
映画の前後にNHKアナウンサーの小野文恵と山本晋也の解説があるのだが、当然のことだがほめちぎる。

ちょっとネットで調べてみても作品への批判は見当たらない。
のみならず、「奇跡の一本」「名作とはこれのこと」といった40代男性のレビューなどを目にして呆然とする。

小林聡美だが、この「転校生」でその年の日本アカデミー賞新人賞を受賞している。
たしかに光るものがあって異論はないのだが、なぜこの程度の映画で16才か17才の現役高校生が乳房を何度もさらさなければいけないのか。
映画公開から30年たってもこのように他人の目にさらされる。
小林本人はどう思っているのだろう。
私としては大林宣彦を責めたい気分だ。
乙女を裸にするほどの価値ある映画なのかと。
犯罪ではないかといいたいぐらいだ。

小林聡美についてはよく知らない女優だが、今年の1月、NHK・BSプレで10年ぐらい前のフィンランド紀行の再放送があって、その旅人で出演していた。
あまり好きになれない女優だなと思った。

ところが今回このブログを書いているうちに、彼女が2005年の「かもめ食堂」の主役をした女優だとわかった。
「かもめ食堂」は映画館で見た。
けっこういける映画だったし、主役の女優にも好感が持てた。
それが「転校生」の小林聡美だとは。

それで勝手に思うのは、小林聡美という女優は、40を過ぎてからいい仕事をしているのかな。


クチナシ 2012.6.26撮影
◆野生のクチナシもあるようだが、ふつうは園芸用で生垣や植え込みなどで見かける。純白の中央にやや茶色みを帯びるのが難点かもしれないが、この花の一番の特徴は強いにおいだ。私は好きで、鼻を花に近づけてまでにおいをかぐ。

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