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2012年6月1日金曜日

ブッポウソウを見に行った

ブッポウソウというのは野草ではない。野鳥だ。
世間ではどの程度認知度があるのだろう。

私の場合は名前だけは聞いたことがあるぐらいだったが、昨年10月21日NHKで放送された番組でくわしく知った。

番組は「しあわせの青い鳥 ブッポウソウが来る山里で」というタイトルで、舞台は三次市作木だ。
森の宝石」と呼ばれるほど美しい鳥で、全国の半分以上がこの山里にいるらしい。

ブッポウソウ(仏法僧)という名は「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴くからと長く信じられてきたからだが、実際にはその鳴き声の主は他の鳥(コノハズク)だった。
ブッポウソウは「ゲッゲッゲッ」といったけっこう醜い鳴き声らしい。

観察小屋 2012.6.1撮影
さて本日午前9時前、鳥博士の友人と2人広島を出発し、高速を走って三次市作木に行った。
江の川流域の美しい風景を眺めながらちょうど1時間半で到着。
新しい観察小屋はとてもきれいで、双眼鏡まで備え付けられている。
しばらく探していると、目の前の小山のてっぺんの木の上に('の'が連続5回!)発見。
2人して懸命に写真を撮る。
悲しいかな友人の高倍率デジタル一眼レフをもってしても鮮明な写真が撮れない。
いわんや私のコンパクトカメラにおいておや。

ブッポウソウ 2012.6.1撮影 トリミング
くちばしの赤がかろうじてわかるだろう。決してカラスではない!

次に約100メートルほど離れた電信柱の巣箱から顔を出しているところを発見。
作木では地元の人が120ぐらいの巣箱を設置しているのだ。
この写真も撮っているのだが、とてもここに掲載する勇気がない。

写真にはうまくとれなくても、肉眼で(双眼鏡で)ここまで見られたことに感謝。
来た甲斐があった。

昼食をとりたいのだが、近辺に店と名のつくものが何もない。
車でいったん三好方面にもどり、「川の駅」という道の駅もどきの食堂で日替わり定食を食べる。

川の駅 2012.6.1撮影

食後また観察小屋へ向かう。
途中江の川の土手からしばし風景を満喫する。

江の川 2012.6.1撮影
鮎釣りをしている人が一人うつっているのがわかるだろうか。
鉄橋は三江線だ。三次と江津をつなぐ。
土手はブタナの黄色であふれている。

アカツメクサ 2012.6.1撮影
アカツメクサも混じる。

14時頃観察小屋にもどり、しつこくウォッチングするが、なかなかいない。
あきらめかけたころ午前と同じ巣箱から顔を出している。
今度はビデオで巣箱から飛び出すところを撮ろうとねばるが、いっこうに巣箱から出てこようとしない。
鳥博士いわく、鳥の方もこちらを観察していてはやくどっか行ってくれないかと思っているのだそうだ。
鳥と根比べをしているとき、2度ほど目の前の道を地元の車が通った。
私たちは巣箱の鳥を観察しているのだが、地元の人は観察小屋から顔をのぞけている私たちを観察していた。
いっこうに飛び立とうとしない鳥に根負けし、15時40分に観察小屋をあとにした。

追伸:ビデオの方も見るにたえない。悲しい。

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