2013年2月28日木曜日

安倍首相も窮したか TPP断固反対自民党ポスター

赤旗2013.2.28付
安倍首相は今週早々にもTPP交渉参加を表明するのではとおそれていたが、今日の所信表明演説でもそれはなかった。
自民党内の反対勢力に配慮しているのかも知れないが、世論の動向も気になるのだろう。

なんと言ってもオバマ大統領との茶番があまりに露骨すぎた。
それに総選挙時の自民党の「TPP断固反対」ポスターだ。
このポスターは山形県米沢市で張り出されていたもので、共産党の井上哲士議員が昨日(2/27)の参院予算委員会で示したものだ。

2013年2月26日火曜日

おはようニュース問答 物価上昇で暮らしは良くなるの?

2/9に「アベノミクスの正体と共産党の提言は子どもでもわかる」と書いたが、そんなにわかりやすい文章ではないと反省している。
と思っていたら、今日の赤旗「おはよう ニュース問答」に、まさに子どもでもわかる記事が載っていた。
赤旗2013.2.26付 本文は下記
陽子 安倍晋三首相は物価を上げるっていうけれど私はいやよ。
のぼる お父さんの給料が上がらないのに物価が上がったら困るもんね。

2013年2月24日日曜日

TPP交渉参加 右翼のくせにアメリカ命の安倍首相

安倍首相は総選挙では「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、交渉参加に反対する」と公約し、今国会では同じ発言をくり返し、訪米前には、オバマとの会談で聖域なき関税撤廃が前提ではないとの感触を得られるかどうかだと言い、会談後にはその感触が得られたと言ってTPP交渉参加に踏み出そうとしている。

こういうのを茶番というのだろうが、それではすまされないたいへんな事態だ。
宮武嶺は安倍がアメリカで記者会見をした直後、ブログに

安倍首相がオバマ大統領にTPP交渉参加を約束し、国民皆保険・解雇規制など国民を守る制度を米国に売り渡す

を書いている。

自民党が総選挙でTPPについて公約したのは次の6項目だ。

2013年2月23日土曜日

オリンピック 除外するならボクシングを

赤旗2013.2.18付
レスリングがオリンピックの除外種目になり、驚いている。
報道のしかたがおかしいので、ちょっと混乱もしている。
IOC委員に対する買収疑惑も当然もっている。
レスリングはIOC委員の投票の結果、除外候補ではなく除外されることに決まったのではないか。
しかし、追加競技の候補になったので、復活することもありえる。
そのように理解していいのだろうか。

投票により除外されることになった競技は自動的に追加競技の候補になるのだろうか。
それとも世論の抗議に押されてIOCが追加競技に含めたのだろうか。
それでレスリングが復活したら、追加を願っていた他の競技が気の毒ではないか。
わからないことが多い。

2013年2月18日月曜日

アフガニスタン人の命のおもさ

アフガニスタンの民間人がアメリカを中心とした外国軍によって無法に殺されている。
赤旗2013.2.15付 レイアウトは変えた
赤旗のこの記事はこれがすべてだ。
実に素っ気ない。

何の罪もない人間が、外国軍の空爆によって殺される。
これが先進国で起こったら世界中を駆けめぐる大ニュースだろう。
事件の内容がくわしくわからないから、外国の通信社からの配信だけを頼りに記事にするのだろう。
そういうことを差し引いても、アフガン人の命のなんと軽いことか。

2013年2月17日日曜日

日本国が「死の商人」になっていいのか

シリアの紛争がなかなか収束しない。
赤旗2013.2.14付 レイアウトは変える
アサド大統領はテロリストと戦っているといっているが、反体制派武装勢力はもともとはシリアの民間人だ。
アサドは国民を殺しまくっている。
すべての責任はアサド一人にある。

カダフィ大佐同様、アサドの末路も目に見えるようだが、そのためにあと何人死ななければいけないのだろう。

2013年2月15日金曜日

NHKは北朝鮮のロケット発射を「事実上のミサイル発射」とくどいほどくり返す

北朝鮮が3回目の核実験を強行した。
21世紀のこの世界で、なぜこのような国が存在できているのか不思議でしようがない。

核実験については地球上から核兵器をなくすという人類の悲願に挑戦しているわけで、ゆるすことはできない。
もちろんアメリカのオバマ政権のもとでくり返される臨界内核実験もどうようだ。

ここでは核実験ではなく、昨年末に行われた北朝鮮のロケット発射の話題だ。
書こう書こうと思いながら今日まできてしまった。

昨年の4月に行われたロケット発射でもそうだったが、NHKはこのニュースを伝えるとき必ず「事実上のミサイル発射」という表現をした。
それはくどいほどで、なぜそこまでいうかとあきれるほどだった。

その背景には日本政府が「事実上のミサイル」と断定したからであり、政府の広報機関たるNHKとしては当然のことだったのだろう。

2013年2月14日木曜日

柔道 「指導という名の虐待」 小林夫妻の訴え

赤旗では少し前から「スポーツ 体罰 暴力を問う」というシリーズをはじめている。
今日(2/14)は第5回だが、全国柔道事故被害者の会の小林夫妻の訴えが胸を打つ。

以下、その赤旗記事からの引用。

柔道事故に見る 指導という名の虐待

 「早くしろ」

 柔道場に顧問の怒声が響きました。

 顧問と乱取りをしていた横浜市立奈良中学校の小林くん(当時、中3)は次の瞬間、その場にしゃがみ込むように崩れ落ちました。口は、けいれんし、指をもがくように動かし、まもなく目を閉じました。2004年12月、クリスマスイブの午後の出来事でした。

予算委員会 石原慎太郎の相も変わらずの傲慢さ

一昨日(2/12)、用があって妻の実家へいった。
そこでたまたま衆議院の予算委員会でテレビに映っている石原慎太郎の姿を見てしまった。
赤旗2013.2.14付
いきなり、「三木武夫という馬鹿な総理大臣がいた」というところが目に入った。

2013年2月13日水曜日

クローズアップ現代「“体罰”なぜ繰り返されるのか」に登場した現役教師たち

昨日(2/12)のクローズアップ現代は「“体罰”なぜ繰り返されるのか」だった。

最初に出てきた2人の現役教師のインタビューに暗澹たる思いになる。
「体罰はいけません」とはっきりいわないのだ。
終わりの方で出てきた数人の教師も同じこと。

どこまで容認できるのだろうかとか、指導できなくなるとか、保護者が望んでいるとか、すべてが困惑・戸惑いを述べる教師たちばかりだ。
これでは全国の教師たちへの偏見をつくってしまう。

日本全国にいる小中高の教師たちの多数は体罰反対だと思う。
体罰を指導だと勘違いしている教師は少数派ではないだろうか。

その一部の体罰教師たちもここ一連の事件や報道の中で、戸惑いながらも考えを改めようとしていると信じる。

2013年2月9日土曜日

う~ん AKB48 やはり痛ましい

今日(2/9)の赤旗1面コラムはちょっと異色だった。
赤旗2013.2.9付 レイアウトは変えた
紅白歌合戦に見る男尊女卑」で「金もうけのために消耗品扱いされているようで痛ましい」と書いたのだが、潮流子も同感だったみたいだ。

アベノミクスの正体と共産党の提言は子どもでもわかる

アベノミクスというのがもてはやされている(?)。
デフレ脱却のためにむりやり物価を2%上昇させるという。
私などまったく理解できない。
物価が上がることを喜ぶ庶民がいるのだろうか。

物価が上がるのを喜ぶのは企業だ。
同じ量が売れた場合、価格が高いほど利益が上がるのはあたりまえだ。
しかし、国民というのは全員が消費者であり、どう考えても納得がいかない。

国会の論戦を見ていると、安倍首相は次のようにいっている。

「将来への確かな期待を持てるような成長戦略により企業の収益を向上させ、それを雇用の拡大や賃金の上昇につなげていきたい」
(2013.1.31 衆院本会議代表質問 志位委員長への国会答弁)

これはかつて聞いたトリクルダウンというやつだ。
企業が繁栄すればそのおこぼれがしたたり落ちて庶民もうるおうと。
事実高度経済成長時代の日本はそうだった。
企業がどんどん成長し、物価が上がり続け、そして給料も上がり続けた。
そして日本は豊かになった。

今はどうか。
赤旗2013.1.18付

2013年2月6日水曜日

日本の森林と南方熊楠


NHK教育で続いていた「日本人は何を考えてきたのか」シリーズが終わった。
録画しているものをときどき観ている。
先日は「第3回 森と水に生きる 田中正造と南方熊楠」を観た。

田中正造と南方熊楠については、それなりの知識があったので、復習って感じで観ていた。
後半の南方熊楠の編で、彼が人生後半に取り組んだ神社合祀反対運動を紹介している場面の次の画面に釘づけになった。

NHK教育テレビから 和歌山県日高川町大山

画面中央から左にかけてこんもりとした森がある。
これが鎮守の森だ。

2013年2月5日火曜日

桑田真澄「駄目なものは駄目で論理はいらない」

桜宮高校体罰自殺事件と女子柔道監督園田事件とで体罰についての意見がかまびすしい(私もその一人かな)。
ニュースなどで有識者の発言やスポーツ界のえらい人の言うことなどを聞いていて、いらいらしてしまう。
ほとんどが「体罰はいけないが、やむを得ないときもあるのでは」「私も受けてきたし…」「難しい問題ですね」「ルールを作るべきでしょう」などといったいいかげんなものばかり。
前日のサンデーモーニングでも全員のコメンテーターが同じようなことをいっていた。

今ネットを見ていたら、毎日新聞の鳥越俊太郎の記事が目に入った。
記事は橋下市長を批判するものだが、私がいらつくのはその中ほどで彼が次のように述べていることだ。

 さて、今回の桜宮高校の入試中止事件。きっかけとなったバスケットボール部顧問による自殺した主将生徒への激しい体罰は、報道で見る限り、これは体罰の域を超え暴力行為ですね。
 体罰については指導のあり方の問題としてきっちりと議論をし、改善すべきところは改めなければなりません。

柔道界の暴力 「日本の誇りある伝統武道」の実態

女子柔道代表監督園田隆二の暴力(体罰?)がセンセーショナルに報道された。
1/21の赤旗では和泉民郎という人が囲み記事の中で次のように言っている(抜粋)。

 残念ながら柔道界の指導者による体罰や暴力は、日常茶飯事といっていい状況です。
 ある女子のメダリストはこう話していたことがあります。子ども時代からの厳しい練習と体罰で、「柔道をやめたいと思ったのは、1度や2度ではなかった」と。

 北京五輪金メダリストの石井慧選手が、ある大会後、当時の全日本監督から平手で殴られる場面が、テレビで流されたこともありました。
 2009年までの27年間で110人もの子どもが命を落としている、異常に多い柔道事故のうち、しごきや体罰、暴力と結びついたものも少なくないとの報告があります。

その記事のとなりにはバルセロナ五輪金メダリストのコメント。

2013年2月4日月曜日

「額に汗して…」を安倍首相がいえるのか

1/28、安倍首相の所信表明演説が国会で行われた。
共産党の志位委員長は記者会見で感想を問われ次のように述べた。

「これだけの経済危機をつくり出し、外交危機をつくり出したことの根本責任は、歴代自民党政権にあります。それに対する自覚も、反省もないから、打開策が何も出てこない。本当に中身のない内容だったと思います」
「誇りと自信を持てと国民に説教するような内容です。国会議員になって20年ですが、このような空疎な演説を聞いたのは初めてです」

私は安倍演説の次の一節にかちんと来た。

「皆さん。今こそ、額に汗して働けば必ず報われ、未来に夢と希望を抱くことができる、真っ当な社会を築いていこうではありませんか」

さっそく赤旗に次のような一コマ漫画が載った。

2013年2月2日土曜日

生活保護費削減 政治は何のためにあるのか

生まれて初めてインフルエンザにかかった。
胸痛、高熱、頭痛の苦しみは3日ですんだが、咳・痰がなかなかおさまらず、何かをしようとする意欲のわかない日々が続いた。

政府は生活保護の扶助基準(おおざっぱにいえば医療費と家賃を除いた生活費)を下げるといい、来年度予算もそのように編成したらしい。
生きる意欲がなくなるような話だ。

基準引き下げの根拠は厚生労働省社会保障審議会(社保審)の生活保護基準部会が1/18に出した報告書(リンクはPDF)だ。
その報告書に基づいた厚労省の試算が下表。
赤旗日曜版2013.1.27付