2012年5月31日木曜日

トキとさだまさしと田んぼ

トキのヒナが巣立った。とてもうれしい。

トキといえばいつもさだまさしの「前夜」という曲を思い出し、口ずさんでしまう。
「トキが7羽に減ってしまったと♪♪‥」

前夜(桃花鳥 ニッポニア・ニッポン)
作詞、作曲/さだまさし  歌/さだまさし

桃花鳥(とき)が七羽に減ってしまったと新聞の片隅に
写りの良くない写真を添えた記事がある
ニッポニア・ニッポンという名の美しい鳥がたぶん
僕等の生きてるうちに この世から姿を消してゆく
わかってるそんな事は たぶん
ちいさな出来事 それより
君にはむしろ明日の僕達の献立の事が気がかり
I’m all right I’m all right
それに僕は君を愛してる それさえ間違わなければ

2012年5月30日水曜日

老人の幸せ

犬、象、馬の続きで老人というわけでは決してない。
私もほとんど老人の端くれだ。

昨日のNHKクローズアップ現代「もう病院で死ねない!? 医療費抑制の波紋」を見た人はかなりのショックを受けただろう。
日本政府はいかにしたら老人が早く死んでくれるかを考え政策を立て実行しているかがはっきりとわかったからだ。
1ヶ月ぐらい毎日再放送してもらいたい。

しかし今回はこの件はおいておく。

妻がNHK・BSプレの「世界ふれあい街歩き」が大好きで、私もつられて時々みる。
世界中のいろんな街角をカメラ目線でぶらぶら歩き回るのだが、そこでいつも私の目をとらえるのは老人たちの姿だ。
ヨーロッパだろうがアジアだろうがほとんどどこでも街角に老人たちがたむろしている。
自宅前、路上、カフェの店先、公園‥

2012年5月29日火曜日

「優駿」の配役ミステイク

犬、象と書いたので、今回は馬だ。

5/18、映画「優駿 ORACION」を録画で見た。
「優駿」は私が宮本輝の作品の中で最初に読んだ本だ。
なぜ「優駿」だったのかは覚えていない。
いい作品だったので彼のものを続けてかなりの数読んだ。
しかし「螢川」「泥の河」がよかったぐらいで、宮本輝はあまり好きになれなかった。
あまったるいのだ。

というわけで映画を楽しみにした。

結論はちょっと期待はずれ。
主演の若い2人が良くない。
好みの問題だろうが緒形直人は好きでない。
緒形拳と親子役で出ていたが、父親との力量の差が大きすぎる。
若いのだからしょうがないだろうといわれるかもしれないが、いまもって緒形直人は深みのある演技ができない。
斉藤由貴はあまり知らない俳優だが、気に入らない。いいとこのわがままお嬢さんという設定だからかな。

2012年5月28日月曜日

「次長課長」生活保護問題に激する

5/25 夜7時、「次長課長」河本氏が生活保護問題で会見しているところをNHKニュースで見た。
「次長課長」というお笑いコンビの存在をこの時はじめて知った。
当然彼をめぐる問題もはじめて知った。
あまりのひどい状況に冷静になれず、時間をおいて今やっとこの件について書くことができる。

ニュースを見て、この人はなぜこんなひどい目にあわされているのだろうと思った。
一介の芸人に過ぎない庶民ともいえる人が公衆の面前にさらされて、涙ぐみ身体を縮こまらせている。
彼がどんな悪事をはたらいたというのか。

十分な収入があるのに母が生活保護を受けていたというのだ。

あきれてしまう。(河本氏にではない)
彼が生活保護を受けていたわけではないのだ!
彼と彼の母とはお互い成人した別人格ではないか。

2012年5月27日日曜日

2夜連続NHKオーム特集を見た

昨夜と今夜、NHKスペシャルのオーム特集を見た。
いろんなことを思ったが、本質をはずれる2つのことを書きたい。

1 NHKの取材力のすごさである。
極秘テープ700本の取得・分析。
オーム関係者への取材。
そして、明らかになる事実。

司法、警察はこの番組を指をくわえて見ていたのだろうか。

NHKのニュース番組のひどさと一連のNHKスペシャルやETV特集のすばらしさとのギャップは大きすぎる。

2 村上春樹が「1Q84」を発表した当初からその筋立てとオームとの関係がとりざたされた。
私もその点は関心をもって読んだ。
村上ワールドがいかんなく発揮され、とてもおもしろかった。

2012年5月26日土曜日

「名張毒ぶどう酒事件」それでいいのか高裁

名古屋高裁が「名張毒ぶどう酒事件」の再審請求を棄却した。
事件は1961年だから奥西氏は51年間拘留され続けている。
無罪、有罪、死刑確定、再審開始、取り消し、再再審請求…

今回の高裁判断について弁護団長の鈴木氏は次のように述べている。

「最高裁が科学的知見をつくせとして高裁に差し戻したにもかかわらず、検察官、鑑定人さえ言及していないことを素人の裁判官が『推論できる』と判断した。
疑わしきは被告人の利益に という、刑事裁判の原則を自らかなぐり捨て、無罪の立証は弁護士がやれと言わんばかりの極めて不当な判断だ」

その通りだと思う。

今まで何人の死刑囚が冤罪で殺されたのだろう。
相当な数ではないだろうか。

2012年5月24日木曜日

日米韓の忠犬ハチ公

今日の赤旗に「米に忠犬ハチ公像」という小さな囲み記事がのっていた。
リチャード・ギア主演の「HACHI 約束の犬」で、ハチ公が主人を待ち続けた場所に銅像が設置されたのだ。

この映画は去年NHK・BSプレで観た。
筋がわかっているので大きな感動もないのだが、この手の映画(クイールもそうだ)は犬のおかげでだいたい成功する。

赤旗の「読者の広場」ページには「わが家のペット」というコーナーがあって、私も毎回必ず目を通す。
ペット、とくに犬や猫を愛する人にとってそれはペットではなくまさに家族だ。
愛情を注ぎ、ペットも無償の愛でこたえる。
家族以上だ。
いつも読んでいて幸せになる。

2012年5月23日水曜日

象の幸せ

5/19で犬の幸せについて書いたが、その続編だ。

インドやタイなど、象使いが子象を調教するとき、鎌のような刃物で頭を突く。
象を痛い目にあわせ、徹底して人間に服従させるのだ。
柳楽優弥主演の「星になった少年」でもそうだった。
ところがである。

2010年6月にNHK・BShiで放送された「スマトラ 熱帯雨林 ゾウの命をつなぎたい」はすばらしかった。
元旭山動物園の園長だった小菅正夫がスマトラを旅をしたのだが、彼もびっくり大感動の象の飼育法だった。
スマトラの飼育員は次のように語る。

「象を痛めつけたら、将来必ず報復される」

2012年5月22日火曜日

金環日食を見に行った

日本列島を東西に横断し、大阪や関東でも見られる金環食。
なぜ広島では部分食なのか!
部分食は過去何度も見てきたが金環食は見たことがない。
今回のチャンスを逃せば死ぬまで見られないだろう。
ということで、どうしても見たかった。

広島に近いところは高知だが、天気は近畿の方が少しよさそう。
とりあえず和歌山をめざす。

家からデータ放送の3時間ごとの天気予報を知らせてもらい、近畿道の岸和田SAで車中泊。
朝の5時半、太陽が見える。雲もある。
南に行けば金環食がいい形になるが天気は悪くなる。
一般道におりて、とりあえず大阪方面に向かう。
空を見上げながら、東に進路を取り、最後は堺市のコンビニの駐車場へ。
青空の中に一部雲が混じるがここに決める。

2012年5月19日土曜日

「クイール」と犬の幸せ

一昨日録画で映画「クイール」を見た。
いい映画だとは思うが、小林薫の演技がどうかなと思った。

映画の本筋ではないが、私は次のことに興味を引かれた。
クイールが母親から離され、一時期香川照之・寺島しのぶ夫婦(俳優名)にあずけられる。
そのとき訓練係の人からきつくいわれたことが、「ぜったい叱らない」ということ。

数年前に犬のしつけについてしきりにいわれたことがある。
犬は徹底的に人への服従を教えなければいけないということ。
それが犬の幸せなのだと。
犬とはそういう生き物なのだと。

この思想とクイールの場合は真逆のような気がする。
クイールの一場面のみで判断はできないが。

2012年5月18日金曜日

保育の新システムはひどすぎる

「5/13みんなの保育フェスティバル」(東京都内)で登校拒否の子を持つ母親の次のような発言に心を動かされた。(当該保育園長が紹介)

「学校に行かずに娘が何をしているかというと、保育園のときの写真を見ているんです。涙を流しながらビデオを見ているんです。子どもたちはさびしくなったとき保育園を思い出すんです」

私自身の保育園時の記憶はほとんどないが、息子のときは私がたくさん写真やビデオを撮った。
保育士の子どもに接する姿を見続けて頭が下がることが多かった。
だから、先ほどの母親の発言がわかるような気がする。

さて、今国会で議論している保育の新システムだ。
結論をいうと、保育をもうけの対象にしようとしているわけで、その内容のひどさには怒り心頭だ。

2012年5月16日水曜日

親水パークに思う

10年近く前になるか、地元に親水パークができた。
幅2メートルもない水路を整備し、写真のように歩道と平行して数十メートルの坂道を作った。
水面に近づいて水に親しんでもらおうというわけだ。
名づけて「親水パーク めだかの小道」。

親水パーク めだかの小道 2012.5.12撮影

2012年5月15日火曜日

沖縄は独立を

今日は沖縄が祖国復帰してからちょうど40年だ。

ところで、沖縄の人は日本を祖国だと思っていたのだろうか。
江戸時代の初めから実態は薩摩に牛耳られ、明治に入ると琉球処分で日本に編入。
以来ずっと沖縄人は差別され続け、戦争中は捨て石にされる。
戦後は日本に見捨てられアメリカの統治下。

さんざん日本にひどい目にあわされ、それでも日本を祖国と思い本土復帰を願ったのか。
ここのところがどうも長い間腑に落ちなかった。

今日の赤旗で赤嶺政賢議員が次のように述べている。

「沖縄の祖国復帰で、県民が切実に求めたのは、日本国憲法のもとで、『核も基地もない平和で豊かな沖縄』を実現することでした」

米軍の統治があまりにひどかったわけだが、沖縄人は日本への復帰というより日本国憲法のもとへ復帰したかったのか。
納得してしまった。

2012年5月14日月曜日

猫ひろしの怪

猫ひろしがカンボジアからマラソンでオリンピックに出場ということで話題になった。
はじめてそのことを知ったとき、どういうこと? と???だった。

日本では代表選手に選ばれないから、カンボジア国籍を得てカンボジア代表で出るということだ。
陸上競技の場合、オリンピック標準記録に達する選手が一人もいないとき、その国から1名のみ出場枠が保証されている。
その枠を猫ひろしが獲得したというわけだ。

オリンピック規約の精神からすれば、この猫ひろしの行動を支持する人がいるのだろうか。
それをあえて猫ひろしがしたのはなぜか。第1の怪である。

しかし、いくら猫ひろしがそういう行動を起こしても、カンボジアが受け入れなければ実現できない。
だが、カンボジアは猫ひろしをカンボジア代表と決定したのだ。
これが第2の怪。

2012年5月12日土曜日

桜桃とさくらんぼ

昨日川の土手を散歩していたら、土手沿いにある民家の庭にサクランボがたくさん実っていた。

民家の庭のサクランボ 2012.5.11撮影
葉や幹を見るとまちがいなく桜である。サクランボが桜の木になっているのをはじめて見たような気がする。

自ら賭博化をのぞむスポーツ団体

報道によると、5つのスポーツ団体(日本体育協会、日本オリンピック委員会、日本障害者スポーツ協会、日本サッカー協会、日本ラグビー協会)が連名で超党派でつくるスポーツ議員連盟にtotoの制度改善を求める次のような要望書を提出した。

①最高当せん金の引き上げ
②くじの通年販売や対象競技の拡大
など。

国のスポーツ予算が少ないからこのようなことをするわけだが、どうだろうか。
原発の再稼働を地元自治体が強くのぞむという構図に近いものを感じる。
政治家・官僚・業界の一部でつくる利権集団とスポーツ団体が呼応してスポーツを賭博化しようとしている。
とても悲しい。


ユウゲショウ 2012.5.10撮影
◆4~5年前から気になっていた花。家の周りにけっこう咲いていて、年々増えていく。それ以前は気づかなかったのか記憶にない。ふつうの図鑑にはのっていない。このたびネットで調べてはじめて名前がわかった。これも明治以降の帰化植物だ。オシロイバナもユウゲショウと呼ぶので、区別する意味でアカバナユウゲショウともいうらしい。漢字で夕化粧。午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことから、とWikipediaに書いてある。

2012年5月11日金曜日

石川知裕の神経

小沢一郎の神経を語ったついでに元秘書であり国会議員である石川知裕の神経も考察してみたい。
1年ぐらい前のことだが、石川が取り調べのときに隠し録音したものが公判で証拠として流された。
それをニュースで聞いてびっくりした。

ひとつは隠し録音をしたということ。
検察が「録音してないよね」と確認するのだが、「していません」と答えて録音した。
日本の取り調べの現状を考えると、私でも可能ならばそうしたい。
身を守るためには必要だし、勇気ある行動だと思う。

検察の取り調べは利益誘導であり、威迫があり、石川の供述調書は証拠として不採用になった。
本当に驚いた。
この程度の取り調べが違法であれば、過去現在のすべての取り調べが違法となるのではないか。
別に警察や検察を擁護する気はない。

2012年5月10日木曜日

小沢一郎の神経

昨日小沢一郎が控訴された。
検事役の弁護団の勇気をたたえ、健闘を祈りたい。

今日の新聞赤旗の「疑惑の深層」という記事の冒頭に次のような小沢の言葉が載っている。

「私の関心は天下国家の話で、それに全力を集中する日常を送っている。収支報告書の内容を確認したことは一度もない」

1月の裁判における被告人質問での言葉だ。
赤旗は後半の言葉を批判する形で論を進めていて、それには私も異論はない。
しかし、私は最初の部分こそすごい発言だと思う。

2012年5月9日水曜日

サラリーマン川柳

今年のサラリーマン川柳ベスト10を見たが、第8位の

「立ち上がり 目的忘れ また座る 」

が身につまされてもっとも笑ってしまう。

毎朝お湯を沸かしてコーヒーをドリップして飲むのだが、何度かコンロの火を止め忘れ、鍋を空だきしたことがある。
先日もはっと気づき、鍋を見てみるとお湯がない。
またやった! と焦ったが、火は消えている。
安全装置で自動消火したのかと思い、おそるおそる鍋にさわってみる。
熱くない。
どういうことだろうと首をかしげて横を見ると、すでにドリップしてコーヒーができている。
自分で火を消し、お湯を移したことを忘れているのだ。


ヒメツルソバ 2012.5.3撮影
◆昨日のツタバウンランと同じように前から気になっていた花。今日ネットで調べて名前がわかった。園芸種から野生化したもので、野草の図鑑にはあまりのっていないのだ。生育場所もツタバウンランと同じように石垣の隙間などに生え、2つは同じところでよく見かける。

2012年5月8日火曜日

スタンダールと孟子

4/19にNHKBSで放送した映画「赤と黒 第2幕」を録画で見た。
第1幕は昨日見たのだが、途中で2年前に映画館で見たことを思い出した。
こんなことはしょっちゅうある。歳(とし)だ。

さて、映画の終わり近く獄中のジュリヤンが次のように語った。

「自分自身を軽蔑したら何が残るんです?」

10年前に読んだ原作でこの台詞がどうなっているか新潮文庫でざっと調べたがよくわからない。
だから、これがスタンダールの書いたものかはっきりしない。

なぜこの台詞にこだわったかというと、今朝読んだ新聞赤旗の連載小説だ。
「家族の証明」(真木和泉著)という小説だが、次のような孟子の言葉が今日のテーマになっている。

「夫(そ)れ人は必ず自ら侮りて然る後人之を侮る」

フランス大統領選と所得税

フランスでオランドがサルコジを破って新大統領になった。
サルコジが2007年に大統領になったとき、なんでこんな人がと思ったものだが。
オランドの主な公約を見ると

・ 2017年までに財政赤字を解消
・ 年100万ユーロ超の収入への75%課税
・ アフガン駐留の仏軍戦闘部隊撤収を今年末に前倒し
・ 電力の原発依存度現在の75%から50%へ引き下げ

などとある。どれも賛同できる。

現在のフランスの所得税率は最高で40%で日本と同じだ。
75%などというのは高すぎて現実的ではないと思われそうだが、日本も1983年までは75%だったのだ。
それが段階的におさえられてきて、1999年には37%まで下がったが、2007年から40%になっている。

2012年5月7日月曜日

尾崎豊の魅力

先月の28日、NHK SONGS 尾崎豊 を見た。
一昨日「下妻物語」を録画で見た。尾崎豊の曲が何曲か流れた。
ちょっと尾崎のことを書いてみたくなった。

尾崎豊が死んで20年がたつ。
はじめて尾崎豊を聞いたのは、「卒業」が発表された年、1985年だ。
尾崎が歌っていたのではなく、ある中学校の発表会で中学3年生の1クラスが「卒業」をがなり立てていたのだ。
しかし、その彼ら・彼女らの歌う姿は私の記憶の奥深くに刻み込まれた。
以来、20年間縁がなかったが、2005年にNHKのBS2で「尾崎豊に会える日」という番組を見て私の記憶がよみがえった。
ほとんどのCDをレンタルし、尾崎を何度も聞いた。

2012年5月6日日曜日

原発再稼働 地元の人は

関口宏のサンデーモーニングを見た。
民放ではこの番組と真夜中のNNNドキュメントしか見ない。
もちろん原発再稼働が話題になる。
北海道泊原発の地元の人のインタビュー映像が出た。
30代と思われる女性が再稼働をのぞむ意見をいっていた。

広島の近くでは山口県上関の原発建設が長い間問題になっている。
昨年行われた上関町長選では誘致派の候補者が勝った。

関西電力の大飯原発再稼働では、地元の町に賛成派が最も多い。

これらのことは同意できないが理解はできる。

今こそエネルギー政策の転換を

ついに日本で稼働している原発が0(ゼロ)になった。
こんな日がこんなに早く訪れようとは少し前までは思いもしなかった。
でも実現した。
多くの人たちの願いが原発でもうけようとしている強欲な人たちの動きを封じた。
もちろんこれは原発0に向けた始まりに過ぎない。
いまこそ原発から撤退し、自然再生エネルギー普及に向けて政策転換すべきだ。
莫大な原発関連の予算を、廃炉や使用済み核燃料の処分など必要最小限なものにとどめ、再生可能エネルギー普及のために注いでほしい。

2012年5月5日土曜日

「下妻物語」けっこう楽しめた

NHK・BSプレミアムでほぼ毎日昼と夜に映画がある。
基本的にすべて録画し、半月遅れぐらいで偏見をのりこえてすべて観賞する方針だ。
今日は中島哲也監督の「下妻物語」を観た。
映画が始まる前の山田洋次監督のおすすめの言葉がなければ、5分ぐらいで観賞放棄となっただろう。

だいたいふざけた映画は嫌いである。観客にこびるものや笑いをとるものも嫌いだ。
意味もなく英語表記を多用するものは映画に限らず生理的嫌悪感がある。
つまり、私の嫌いなものが最初からつまった作品なのだ。
それでも最後までみれたのは、やはりテーマの良さと土屋アンナの魅力だ。
このように楽しくさわやかで私のようなオジンでも胸がキュンとなる友情物語なのだから、あんな型破りな表現方法を用いなくても正攻法で作った方がよほどいい作品になると思う。
土屋アンナを再度使って作り直してほしいぐらいだ。

2012年5月4日金曜日

ある都市近郊林の物語

みどりの日だ。
石城謙吉著「森林と人間-ある都市近郊林の物語」(岩波新書)を読んだ。
北大の所有する苫小牧演習林での実践を綴ったものだが、まさに「森林と人間」という題名にふさわしい内容だ。
研究・林学という名のもとに荒廃した森をよみがえらせた、林学には素人ともいえる著者の実践には感動するものがある。
西欧の都市林の成立過程とか、文明と森林との考察などずいぶん興味を引かれた。
昨年のNHKスペシャル「クニ子おばばと不思議の森」が思い出された。



ハハコグサ 2012.5.3撮影
◆10年ぐらい前には街中でもけっこう見られたのに、最近は里山の近くまで行かなくては見られないようになった。春の七草の「オギョウ(ゴギョウ)」はこのハハコグサのことだ。似たような少し地味なやつがいて、それは「チチコグサ」という。この命名は少し腹立たしい。

2012年5月3日木曜日

「更衣調整期間」のこっけいさ

一昨日、息子の通う中学校から「更衣調整期間について」という文書が届いた。
「寒暖の差が大きく、体調を崩しやすい時期でもあります。自分の体調に合わせて冬服から変えていくようにご配慮のほどお願いいたします」とある。
続けてつぎのように注意書きが。

1 5月7日から5月28日までを更衣調整期間とする。

2 期間内の服装は、次のいずれかとする。

 ①完全な冬服
 ②完全な冬服の上着を脱いだ状態
 ③完全な夏服に上着を着用した状態
 ④完全な夏服

3 上着を着てきたが、登校後にあつくなったら、上着を脱ぎ長袖ポロシャツ・カッターシャツ、半袖ポロシャツ・カッターシャツのいずれかで活動する。

4 5月29日よりは半袖ポロシャツ・カッターシャツで活動する。特別な理由で長袖着用の場合は、担任を通して届ける。

誇らしい日本国憲法

憲法施行65周年だ。

  日本国憲法(前文)

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令および詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するものであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、等しく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であることを信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。
(一部現代仮名づかいに変える)


2012年5月2日水曜日

いつから「日米同盟」という言葉を?

いつ頃からだろう、気がついたら日米同盟という言葉が市民権を得ているみたい。
小泉のころからだろうか。
私の世代では同盟という言葉には大きな抵抗がある。
おそらく「三国同盟」を連想してしまうからだろう。
保守的で政権側にいる人もあまり使わなかった、いや使えなかった言葉だと思う。
それがいまや、「日米同盟の深化」「日米同盟の絆」。
このたびの訪米での記者会見では「日米同盟は新たな高みに達した」と野田はいっている。
かつては鬼畜米英だったのに。
あの戦争はアジア解放のための聖戦だった、天皇陛下万歳、あの時代はよかった、戦後レジームからの脱却、などと叫んでいる保守の人たちが「鬼畜米英」といわずに「日米同盟の深化」などと誇らしげにいっている。
もちろん私は米英を鬼畜だとは思っていない。


ナガミヒナゲシ 2012.4.29撮影
◆長い実をつけるヒナゲシ。年々目立つようになった気がする。園芸種のようにも見えるが、ヨーロッパ原産の野草だ。朝に咲き夕方には散ってしまう。

許せないアメリカの無人機攻撃

アメリカは自国のCIAかどこかの部屋に作ったコックピットから無人機を操縦し、アフガニスタンとパキスタンとの国境を爆撃している。
目的は対米テロを阻止するための対テロ戦であり自衛権行使だとのたまわっている。
米シンクタンク「新アメリカ財団」の推計によると、2004年以降この攻撃でパキスタンでは2680人が死亡。うち471人が巻き添えになった民間人だといっている。
こんなことが許されるのだろうか。


コメツブツメクサ 2012.4.29撮影
◆最も身近に感じるのはシロツメクサだが、コメツブツメクサもまけないくらい身近に咲いている。ただ名前の通りとても小さな花なので、気がつきにくい。絨毯のように広い群落を作っているのもめずらしくない。
広島ではあまり見かけないが、アカツメクサも一般的。どの花もマメ科なので、花と葉の形がみんなそっくり。
ツメクサという名前は、明治の初めだったか、ヨーロッパから品物を輸入するとき詰め物として使われて日本に入ってきたことかららしい。

2012年5月1日火曜日

生活保護と警官OB

小泉政権の時代、貧富の格差が広がる現状をどうとらえるかの議論があった。
肯定派はセーフティーネットがしっかりしてあればいいのだといった。
そして今、生活保護世帯は急激に増え、財政を圧迫している。
結果、生活保護をいかに減らすかが行政の課題になっている。
それでか福祉事務所に警官OBを配置する動きが広がっている。
窓際作戦(保護を申請させない)を強化しようってわけだ。
最後のセーフティーネットを穴だらけにしていいのだろうか。
この国の社会保障行政の貧困さは目に余るものがある。


カタバミ 2012.4.29撮影
◆カタバミってやつは本当に大好きな花だ。まさに雑草というかんじで、いたるところ1年中見ることができる。世界中にも分布しているらしい。このしぶとい野草がなぜか魅力的。